アストンマーティンDB11への軌跡 その4 DB9の次はDB11?
「DB9の次はDB11? DB10はないの?」
といった素朴な疑問を我が次女から貰いましたので解説。
DB10というモデルは、2015年の映画007 スペクターで使われた映画専用のモデル。
007スペクターのボンドカーです。
2015年に公開されたこの映画、撮影時は2014年くらい。
このときのアストンマーティンのラインナップは、
Vantage
新型DB9
2代目ヴァンキッシュ
ラピード
の4種。
DB11はまだ未完成。
さて、どれを使うか?
007 カジノ・ロワイヤル 007 慰めの報酬
で使われたDBSは、
もうカタログ落ち。
007 スカイフォール
で使われたのは、DB5
では候補としては、2代目ヴァンキッシュ?
ところが、007スペクターの製作時にアストンマーティン本社を訪れたサム・メンデス監督は2代目ヴァンキッシュではなく、
その場にあったデザインスケッチに一目惚れして
「絶対これを作ってくれ!」
と熱望したそうです。
アストンマーティンの開発スタッフたちは奮起。
アストンマーティンV8 Vantage をベースにして10台だけ作成。
偉いですね。柔軟性ありますね。
DB10は、スクリーンで大活躍。
映画史に残る働きをしました。
8台は映画で使われて残る2台のうちの1台がオークションに出品されました。
”市販された”といえなくもないですけど。
既製モデルとは違います。
でもこのモデル、アストンマーティンV8 Vantage の外観を変えただけなので…
内装は同じ。
計器パネルも同じ。
…でしょう、多分。(DB10の運転席に座ったことがありませんので憶測です^^;
なのであえて購入候補から外しました。
乗り換えた感じが薄っ!
ですもんね。
ちなみに落札金額ですが…
約240万ポンド。
約4億円。
購入できる金額ではないし、購入したとしても普通に乗れません。
ガレージにしまって値上がりを待つような、そんな方向け。
私には敷居が雲の上です。
(補足)
この記事を書いてから調べてみたら、
オークションで落札されたDB10は違う内装でした。
素晴らしい内装みたい…こんなことならDB10のオークションに参加するべきだったかも(笑)
撮影に使用されたDB10は、V8Vantageの内装は…
でしたので、オークションモデル用に特注内装をしたようですね。
アストンマーティンの開発部は偉い。