アストンマーティンV8 シリーズ4は、なぜ オスカーインディア と呼ばれるのか? その6
さて、ブラックブッシェ空港を離陸したアラン・カーティス氏、イギリス上空を20分ほど飛行すれば、クランフィールド空港から9キロ離れた地点に到達します。
飛行場から半径9キロ以内は管制圏といいまして、その飛行場の管制塔からの許可を受けないとその空域に入れないのです。
なので、下記のようなやり取りがなされた筈です、きっと。
Alan Curtis:Cranfield Tower, OscarIndia over the reporting point
Cranfield Tower: OscarIndia, Cranfield Tower,say your intention.
Alan Curtis:OscarIndia, request landing instruction
Cranfield Tower: OscarIndia, runway 21 clear to land , no traffic arouwnd
airport
Alan Curtis:OscarIndia, clear to land
(意訳)
アランカーティス:
クランフィールド管制塔、こちらは、オスカーインディアです。
クランフィールドから9キロ離れたリポート地点上空にいます。
クランフィールド管制塔:
オスカーインディア、こちらはクランフィールド管制塔、あなたの意図をおっしゃってください。
アランカーティス:
こちらは、オスカーインディア、そちらへの着陸許可をください。
クランフィールド管制塔:
オスカーインディア、滑走路21で着陸許可します。空港の周りには他の航空機はいません。
アランカーティス:
オスカーインディア、着陸許可もらいました。
......な感じ。
クランフィールド空港 はかなり大きな空港なので、実際のやり取りはもっと複雑になるかとは思います。
report downwind とかyou are number 5とか、いろいろ言われますが、説明のために簡略化しています。
日本の白○空港のような暇な飛行場に着陸する場合は、上記のような感じでしたけど。
また、アランカーティス氏のセスナ152の識別符号は、G-BFOI なので、正式に言えば
ゴルフ、ブラボー、フォックストロット、オスカー、インディア
なのですが、頭のGは省略します。それですと、
ブラボー、フォックストロット、オスカー、インディア
ですが、飛行場が忙しい場合は、
オスカーインディア
くらいまで略していたのではと。
かなり早口でしゃべらないと、他の航空機と管制塔の会話の中に入れませんから。
ちなみに、クランフィールド空港からブラックブッシェ空港に帰る場合も、
Alan Curtis:Cranfield Tower, OscarIndia request take off
Cranfield Tower: OscarIndia, Cranfield Tower,Runway 21 clear to take off
.good day
Alan Curtis:OscarIndia thank you
(意訳)
アランカーティス:
クランフィールド管制塔、こちらは、オスカーインディアです。離陸許可をください。
クランフィールド管制塔:
オスカーインディア、滑走路21で離陸許可します。良い一日を。
アランカーティス:
オスカーインディア、ありがとうございます。
アランカーティス氏はアストンマーティン社に通勤するたびに、クランフィールド管制塔とそんなやり取りをしていた筈です。
で、この、航空機と管制塔とのやり取りなのですが、一般の人でも、聞くことは可能なのです。
どうやるかといいますと......。
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